小スペース栽培におすすめのLEDライト
- 1. Led vs 照明電球
- 2. 光合成有効放射 (par)
- 3. 光合成光子束密度(ppfd)
- 4. オートフラワーの推奨ppfd
- 5. 光効率
- 6. 小スペースに最適なおすすめledライト
- 7. まとめ
これから栽培を始める方や、60x60cmのスペースに合う照明を探している方は、思ったほど選択肢が多くないことに気付くでしょう。実際には高品質でない「ブルーパープル」系LEDが多く出回っていたり、過大な宣伝をしている商品も少なくありません。というのも、ほとんどのメーカーは大規模な商業施設向けのLED開発に注力しているため、フェミナイズドシード栽培者には選択肢が限られてしまうのが現状です。LEDを選ぶ際はいくつかの重要なポイントを確認する必要があります。どんなライトを選ぶべきか迷っているなら、これからご紹介するコスパに優れたおすすめライトや、小型の栽培スペースに適した高品質LED選びのポイントをぜひ参考にしてください!
1. LED vs 照明電球
照明電球は室内栽培で昔から人気のあるライト種類ですが、近年はLEDが劇的に進化し、人気もコストも大きく進歩しました。どちらの照明も良好な収穫量が期待できますが、LEDは発熱が少なく効率性が高いというメリットがあり、長い目で見れば節約にもなります。さらにLEDは少なくとも50,000時間以上の寿命があり、電球の寿命は最大で10,000時間。一方でLEDは100~1000ドルかかるのに対し、電球は50ドル程度で手に入ることも。このためLED購入時は、光合成有効放射(PAR)、光合成光子束密度(PPFD)や光効率などを考慮する必要があります。
総じて、LEDは他の多くの照明方式と比べて多くの利点があります。このため、カンナビス栽培者にも人気の照明オプションとなっています。HID(高輝度放電)ライトと比べてはるかに省エネで、電気代を抑えることができるのも大きなポイントです。また、多くのモデルではカスタマイズ可能な光スペクトルが備わっています。これにより、複数のライトを用意しなくてもスイッチやダイヤルで目的の波長に調整できます。そのほかの利点として「発熱が少ない」ことも重要です。LEDライトは全体の効率性を高めるとともに、植物が近すぎた場合の熱ストレスも防ぎます。
2. 光合成有効放射 (PAR)
LED選びでは、植物が実際に利用できる光の量=PAR(光合成有効放射)が重要なポイントとなります。PARは、主に植物が光合成を行うために利用する波長帯域(青色400-500nm・赤色600-700nm)を指します。ご存じのように植物が緑色に見えるのは、500-600nmの波長を利用せず反射しているからです。

PARはスペクトル全体(すべての波長)とは異なるので混同しないよう注意しましょう。スペクトルとは全波長を指し、PARは植物が光合成に使う特定範囲だけを示し、UVA/UVBやファー・レッド(遠赤)スペクトルは含まれません。
もし購入予定のLED照明が400-700nm以外のスペクトル(UVA/UVBや遠赤)も少し発していれば、より良い効果が期待できます。UVA/UVBはトリコーム生成を、ファー・レッドはバッズ密度を上げるため、フルスペクトルの照明を選ぶと理想的なPARが得られるでしょう(可能であれば)。
400-700nmに加え、UVA/UVBやファー・レッドの波長も発するLEDは「真のフルスペクトルライト」です!
とはいえ、本当にフルスペクトルの機種が見つからなかった場合や予算が合わなくてもご心配なく。PAR出力がよければ従来よりも健やかな植物の成長が見込めます。

なお、PARは「光の量(強度)」ではなく「出す波長範囲」の指標なので注意しましょう。つまり、あるLEDが適切な波長を発していても、その強度や量が足りないケースもあり得ます。LED選びではまず植物が必要とする波長がきちんとカバーされているか確認し、次に「光合成光子束密度(PPFD)」にも注目しましょう。
3. 光合成光子束密度(PPFD)
前述の通り、供給する光の「種類」だけでなく「強度」も大切です。PPFD(単位:μmol×m2×秒)は、1秒間に1平米の範囲へどれだけのPAR光子が届くかを示します。
| カンナビス各成長段階の推奨PPFD | ||
|---|---|---|
| 段階 | PPFD µmol/(m2s) | CO2 |
| 発芽~苗期 | 200-400 | 不要 |
| 生長期 | 400-600 | 不要 |
| 開花期 | 600-1000 | 不要 |
| 600-2000 | 必要 | |
PPFDは非常に重要です。適切なPARを与えても、PPFDが低いと光合成の進行が制限され、高すぎると植物にダメージを与えるリスクもあります。高PPFDを使用する場合は最大1500-2000 µmol/(m2s)まで、かつ25-30°C・湿度60-80%(段階に応じて)・CO2濃度750ppm前後を目指すとよいでしょう。

もちろん、ご自宅で60x60cmなど小スペース栽培なら極端に高いPPFDになることはまずありません。PPFDが1000 μmol/(m2s)以下であれば問題ありませんが、より万全を期すなら上記の表のガイドを参考にしてみてください。但し、今の環境で満足な生長が得られているのであれば基本的にはそこまで気にしなくても大丈夫です。
4. オートフラワーの推奨PPFD
オートフラワーではPPFD要件がやや低めになります。一部の品種は繊細な場合もあるので、自分の環境で最適値を探してみてください。一般的には以下の表がオートフラワー向けPPFDの目安です。
| オートフラワーのPPFD目安 | |
|---|---|
| クローン・苗 | 0 - 100 PPFD |
| 生長初期 | 150 - 400 PPFD |
| 生長後期・開花前 | 350 - 500 PPFD |
| 開花期 | 400 - 800 PPFD |
| 開花期(CO2添加時) | 600 - 1100 PPFD |
もしPPFDの計測が難しい場合でも、光量のチェック方法はいくつかあります。ただしPARメーターが最も精度が高いので、できればそちらを利用しましょう。とはいえ、どれくらいの光を植物に与えているかの目安を知りたい場合は、スマホのLUXメーターアプリで大体の数値を測ることもできます。アプリの精度はスマホのカメラ性能に依存しますが、植物の健康管理やライトストレスの防止にもつながります。
使い方はとても簡単。好みのLUXメーターアプリをダウンロードし、レビューやダウンロード数で絞り込んで選びましょう。あとは以下の表を参考に必要なLUXを確認してください。
| オートフラワーのLUX目安 | |
|---|---|
| クローン・苗 | 5000 - 7000 LUX |
| 生長期 | 15000 - 50000 LUX |
| 開花期 | 45000 - 65000 LUX |
| 最大推奨LUX | 75000 LUX |
繰り返しになりますが、これはあくまで目安です。使用する機器や品種、環境によっても変動します。またCO2を追加投与する場合は、植物が効率よく吸収できるよう照明をさらに強化する必要がある点にもご注意ください。
5. 光効率
多くの場合、メーカーはHPS相当の光量をアピールしますが「光効率」には言及しないことがよくあります。ですが、本当の効率を把握することが重要です。光効率の高い照明は、
- 発熱が抑えられます
- 他のLEDと比べて消費電力が低いです
そのためには、優れたLEDドライバーや、低電流で動作する多数のLEDダイオードが用いられます。小スペース栽培ではできるだけ目立たず静音にしたい方が多いので、発熱量が多いと排気や循環ファンを高速で回す必要があり、それが騒音・臭い増加(活性炭フィルターの能力低下)に直結する点も考慮しましょう。
6. 小スペースに最適なおすすめLEDライト
ここまでご紹介したポイントを押さえれば、新しいLED選びで「何にいくら払っているのか」「本当に価値があるか」を判断できるようになります。小規模栽培に最適な高コスパLEDはいくつかあり、ひとつひとつ探し回る必要はありません。市場で今おすすめできる小スペース栽培向けLEDをまとめましたので、ぜひご覧ください。

上記の表でわかる通り、価格から効率までさまざまな要素が選択に影響します。どの要素も考慮すべきですが、中でも最も重要なのは「効率性」です。効率が高いほど、1栽培ごとのコストを抑えながら理想的な照明環境が実現できます(初期費用が高めでも)。ご存じの通り、従来型LEDや電球も十分な収穫は得られますが、高品質LEDに比べて効率で劣ります。またフルスペクトル照明がない場合は、電球の場合、生長期は「青色」、開花期は「赤色」と照明を付け替える必要も。最初からフルスペクトルLEDを使えばコスト・時間・手間すべて節約できます。

表の通り、古いLEDや電球では消費電力や光効率、PPF(光合成可能な総光子量)は現代LEDに比べると大きく見劣りします。とはいえ、最も効率の良いLEDを購入しなくてはいけない訳ではなく、あくまで予算や方針に合わせて選ぶ必要があります。全てのポイントをしっかり検討して選択すれば、後悔のない賢いLED選びができるはずです。
7. まとめ
どんな照明でも、ご自身の環境でカンナビスの栽培は可能です。ただし、設備のアップグレードや初めてのLED購入では、ここでご紹介したポイントを参考にしてみてください。照明はおいしい開花と収穫のために欠かせない大切な要素です。納得のいく選択をして素晴らしい栽培ライフを!
すでに紹介したLEDを使ったご経験がある方、LEDについての情報で他の栽培者をサポートしたい方は、ぜひコメント欄でシェアしてください!
外部参考文献
1. 小スペース向けベストLEDグロウライト2021 - Migro Lights
2. LEDs Light the Way for Indoor Farming. - Uddain, Jasim. (2021).
3. Innovative LED Lighting. - Hinov, Nikolay & Tsankov, Plamen & Ibrishimov, Hristo. (2019).
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