Pineapple Express Auto カンナビス品種 週ごとの栽培ガイド
- 1. 栽培スペック
- 2. 栽培セットアップ
- 3. 発芽と苗のステージ|第1週
- 4. 初期生育期|第2週
- 5. 中期生育期|第3-4週
- 6. 移行期(開花前)|第5週
- 7. 初期開花期|第6-7週
- 8. 中期開花期(バルク化)|第8-9週
- 9. 仕上げ・収穫|第10週以降
- 10. 結果
- 10. a. Pineapple express autoの収穫量
- 10. b. Pineapple express autoのスモークレポート
- 11. まとめ
Pineapple Express Autoは、栽培者にも愛好者にも多くのメリットがあり、非常に人気の高い品種です。栽培者にとって、このオートフラワー品種は比較的簡単に育てられるサティバで、開花期間が短いため、高品質な収穫を迅速に得たい方に理想的な選択肢です。プラントが放つフルーティーな香りや風味も多くのカンナビスユーザーに支持されており、その強力な効果は爽快でエネルギッシュなハイを一日中楽しむことができます。経験豊富な栽培者にもカジュアルな喫煙者にも、Pineapple Expressは風味豊かなバッズ、栽培のしやすさ、そして楽しい効果が魅力の一つとして、ぜひ一度は試していただきたい品種です。
Pineapple Express Autoは栽培しても非常にやりがいのある品種です。本記事では、発芽した種から成熟したプラントまで、週ごとの成長過程を紹介していきます。枝が豊富なバッズを支えきれないほどになるまでの様子を見ていただくことで、同じような素晴らしい結果を目指し、甘くトロピカルな風味と活力ある効果を体験するモチベーションとなれば幸いです。
1. 栽培スペック
Pineapple Expressはあらゆる面で優れた品種です。サティバ40%/インディカ60%という遺伝構成で、全身と精神にバランスの取れた心地よいハイをもたらします。XLサイズ&高さ60-110cm (24-43インチ) という特性は、スペースの限られたインドア栽培者にも最適です。10週間の開花期間、室内400-550g/m2(1.3-1.8oz/ft2)、屋外50-200g/株(2-7oz/株)という高い収量もアウトドア栽培者を惹きつけるポイントです。

Pineapple ExpressはTHC最大20%、CBDは1%未満の低含有。トロピカル、スイート、フルーティー、そしてサワーパイナップルの味わいがクセになります。
2. 栽培セットアップ
この週ごとのガイドでは、Pineapple Express Autoの成長ステージごとの進行を紹介します。そのために多くのレビューから異なる栽培者4名の日誌をピックアップし、それぞれ水耕栽培、土壌、ココなど様々な栽培方法を試していました。これらを比較することで、この品種が異なる条件でどのように育つかが分かります。ネタバレですが、急速な栄養成長や大量の開花を目指すなら水耕が最適な方法のようです。
| 栽培スペース | 照明 | 用土・培地 | |
|---|---|---|---|
| A | 0.74 m2 | 120W LED | 肥沃な土壌 |
| B | 0.7 m2 | 150W LED | DWC |
| C | 1 m2 | 240W LED | DWC |
| D | 1.22 m2 | 250W LED | ココ/パーライト |
上記の表の収量データから水耕栽培のメリットが分かりますが、Pineapple Express Autoは土壌やココ培地でも優れたパフォーマンスを発揮する万能な品種です。4人の栽培者それぞれで素晴らしい成果が出ていることが、その多才さを証明しています。
3. 発芽と苗のステージ|第1週
カンナビス種子の発芽は、初心者でも困らないシンプルな工程です。初めての方はミスをして大切な種をダメにしてしまうのでは、と不安を感じますが、心配は不要です。発芽を成功させるには、温かく湿度のある環境を作り、種を暗所に置くだけでOKです。新鮮で健康な種なら、それだけで発芽します。

発芽方法はさまざまですが、発芽状況を随時確認できるやり方が特におすすめです。その中でもペーパータオル法は発芽率が高く進捗が分かるので非常に便利。根(タップルート)が1.3cm(約半インチ)ほど伸びたら、希望の培地に移しましょう。直接土壌に種を撒く方法もありますが、コントロールしづらいのが難点です。

多くのオートフラワー栽培者は種を最終コンテナ(土やココ入り)へ直接植えてしまいますが、水耕の場合はジフィープラグが便利。根が下から出てきたら、そのままネットポットへ入れてDWC水耕システムに設置できます。

水耕用メディウムとしてHydroton(ハイドロトン/粘土ボール)がよく使われます。これは養分は一切含まず、根を固定する役目を持っています。実際の栽培培地は、溶けた養分を含んだ水です。

水耕は効率的ですが、栄養管理がすべて栽培者の責任となるため、少し難易度が上がります。初心者には、特に有機土からのスタートが無難です。
土壌は「バッファー機能」があるため初心者におすすめ。最初から栄養分が含まれており、水やりで追加された養分の一部は吸収され残りは必要時に使われます。これがバッファリングです。

土壌を使う場合、最初は1~2週間分(時にはそれ以上)の養分が元々入っています。よって苗の最初のニーズは水のみ。水の与えすぎには注意しましょう。カンナビスは湿った状態が続くと嫌います。最初の1~2週間は、株元だけほんの少量の水で十分です。
4. 初期生育期|第2週
発芽2週目から、植物は成長スピードが増し葉もぐんぐん増えていきます。とはいえ、地上部の目立つ変化はまだ緩やか。これは主に地中で根が発達しているからです。気温や湿度など適切な環境を与えつつ静かに見守りましょう。

下写真のように、Pineapple Express Autoはソイルレス培地でも非常に活発に成長します。わずか2週間でここまで大きくなるのは驚くべきことです。

移植ショックを避けるため、Pineapple Express Autoは最初から最終コンテナに植えるのが無難です。ただし、経験者であればソロカップなどの小さな容器から始めることも可能。長く移植を遅らせ過ぎると、根詰まりでトラブルになるため注意しましょう。

前述のとおり、水耕栽培は土壌よりも成長が早くなりますが、最初から最高の結果を出すのは難しいことも。水耕でも環境や栄養のバランスを調整できないと成長が遅れる場合があります。

しかし上手く調整できれば、DWCのような水耕では爆速かつ旺盛な生育が楽しめます。

上写真では1株が非常に早く成長しているのが分かります。
5. 中期生育期|第3-4週
急成長を望むなら3~4週目が勝負。ファンリーフが急速に成長し、サイドブランチも伸びてきます。以前のような穏やかな環境を保つ必要はなく、日中温度・湿度を下げて50~55%程度でOKです。

インドアで毎日変化が見られるようになると、多くの栽培者はトレーニング(LST)を開始します。これは主茎や成長の早い枝を軽く曲げて紐などで固定するだけでもOKです。

トレーニングは1度きりの作業ではなく、理想の樹形にするため数週間かけて毎日行います。伸びが早い枝が全体と同じ高さになるよう、枝を曲げて固定しましょう。

トレーニングの目的は、室内照明を最大限に有効活用すること。現代のライトでも照射範囲には限界があり、すべての部位が平らなキャノピー内に収まると効率的です。トレーニングで枝を曲げ、全体を平らに配置しましょう。

もちろん、スペースに余裕があれば自然な樹形で育ててもOKです。特にオートフラワーは栄養成長期が短いため不要なストレスを避けたほうが収穫量も安定します。

Sea of Green(SOG)は、室内で多くの小さな株を密集させて高収量を狙う人気技術。各株の収穫量は少なくても全体では驚くほどの収量を得ることができます。

急速な栄養成長期に入ると、根域の養分が使い切られていることが多いです。ソイルでも液肥を追加、ハイドロやココでは最初から肥料を与えます。
養分の与え方自体は簡単。ベジ期は窒素、開花期はリン・カリウムが多く必要。他にもマグネシウムやカルシウム、微量要素が必要ですが、多くの市販品には含まれています。以下は実際に使われた給肥スケジュール例です。

同時にpH管理も重要です。土壌栽培では6.0~6.5、水耕やココでは5.5~6.0が適正値。最適なpHをキープすると根が効率よく養分吸収できます。逸脱すると欠乏や過剰で生長不良や枯死も。pHメーターや試験紙の活用をおすすめします。

6. 移行期(開花前)|第5週
カンナビスの開花前は世話をする側にとってとても大事な時期で、性別の識別ができます。オートフラワーは他種と違い、光周期ではなく遺伝と成長段階で自動的に開花へ移行します(通常発芽3~5週後)。多くの栽培者は、肥料・温度・湿度・照明強度を微調整して最適な収穫量と成長を引き出す工夫をします。品種のニーズが変化するこの時期をきちんと理解し、対応することが重要です。

オートフラワーを観察していると、開花開始を示す明確な変化が見られます。これまで普通だった新芽が黄色っぽくなり、新葉は細く繊細な形状。そこに白い細い毛(雌しべ)が発生し、やがてフワッとしたバッズ状に変化します。

この段階では、まだ大量のリンやカリウムは不要。開花用肥料を投入するのは1週間後でも可。ただし、シンプルに開花初期から肥料のスケジュールを変える人も多いです。

花芽の登場はワクワクしますが、最大の変化はサイドブランチがさらに大きくなることです。この「ストレッチ」で、Pineapple Express Autoのような品種は大きく背高ノッポに成長します。

樹形管理にはトレーニングやデフォリエーション(葉掻き取り)という2つの方法があります。ファンリーフを一部取り除いて通気性や光の透過を良くすることで、軽度のストレスを与え大きくなりすぎるのを防ぎます。

テントに十分な高さ・パワフルな照明があれば、自然形でストレスなしに育てるのもおすすめ。SOGのような多株栽培もトレーニング不要で高収量が得られます。

7. 初期開花期|第6-7週
開花初期にもストレッチは続きます。高さだけでなく、花房もつくられ始めます。ライトは十分な距離を保ち、焼けないように注意しつつ充分な光を提供してください。水も養分も増やしますが、肥料過剰は葉先が茶色くなる原因に。観察を怠らず、健康な育ちを確保しましょう。

初めて花芽を見ると予想より小さく隙間が多く、バッズらしくないので驚かれることもありますが、数週間後には全体に密生した大きなバッズとなります。まだ白い雌しべばかりなので成熟度も遠い段階です。

枝が成長し花が形成され始めると、大半の栽培者はトレーニングを止めます。以降、植物がしっかり肥料・水を吸収できるよう管理に徹しましょう。

サティバ品種は特に背が高くなりがち。水耕栽培だと更に徒長しやすいため、空間や照明のパワー管理も大切です(下写真参照)。

この時期は栄養管理にも注意が必要。開花期に入ると必要な養分が変わり、リン・カリウム中心の肥料メニューに切り替えましょう。

Pineapple Express Autoを大きく育てる場合、下部のバッズに光が届くかも重要です。影になる部分はロリポッピング(下枝除去)で養分を上部へ集中させるのも効果的です。

8. 中期開花期(バルク化)|第8-9週
バッズが付くと成長は止まり、以降は適切な養分供給と空気の流れが重要です。カビや灰色かび予防には湿度を下げ換気を強化します。少し気温を下げると、香りや効能も保たれます。

どれほどトレーニングしても、バッズは開花中にドンドン密になり・量も増えます。「コーラ」と呼ばれる連なった花房も伸びてきます。

バッズの肥大化とともにリン・カリウム中心の肥料を増やしますが、与えすぎは葉先が枯れるので注意。ほとんどの雌しべはまだ白いですが、徐々に茶色く乾燥し収穫期が近づくサインとなります。
下写真のように、換気・通気も重要です。キャノピーが混み合うと空気の流れが悪くなるので、剪定や葉掻きで通気&光を改善、強いファン(特に首振り)・炭フィルターも活用を。

Pineapple Express Autoは開花中もしばらく成長が続く場合がありますが、第8週頃には背の伸びも止まります。以下は全ライフサイクルの身長推移です。

バッズは肥大化とともに成熟し始めます。安定化された品種でもフェノよって成熟速度は違う場合も。収穫が思ったより早い兆しもありますので、状態に注意です。

9. 仕上げ・収穫|第10週以降
ライフサイクル最終週は、湿度を下げ低温を保つことが重要。高湿は成熟バッズの大敵、低温はテルペン・THCの品質維持にも役立ちます。

収穫前の数週間はバッズが大きくならなくなりますが、まだ成熟しきっていません。バッズは硬く重くなり、カンナビノイド(特にTHC)の濃度も増し続けています。大きさでなく色やトリコーム状態を基準に収穫期を判断しましょう。

ブリーダー記載の成熟タイムラインは参考になりますが、フェノや栽培条件で前後します。
もっともよく使われる収穫サインは、バッズの雌しべ色。白い間は未熟、ブラウンやオレンジに変色してきたら収穫期が近い証拠です。葉が紅葉のように枯れ始めるのも終盤の目印。

最も確実なのは小型顕微鏡でトリコームを観察する方法。透明ならTHCは少ない、曇りで最高潮、琥珀色でTHC分解開始です。

収穫2週間前から肥料を止め水のみ与えるフラッシングを忘れずに。土壌では2週間、水耕やココでは短期間で塩分排出=スモークの味滑らかに。フラッシング中は葉が色褪せます。

収穫後は乾燥とキュアも丹念に。7~10日冷涼通気で乾燥、その後枝から外してガラス瓶で3週間保管し、1日1-2回換気してください。
10. 結果
Pineapple Express Autoは定番品種ながら、収量は驚異的で次世代系にも負けない実績が多数。きちんとケアをすれば豊かな収穫が可能です。

Pineapple Express Autoの収穫量
レビュー1人目の栽培者は、1株でたっぷり174g(6.14oz)ものドライバッズを収穫。積極的なLSTをやめた途端、槍型コーラがどんどん肥大化し期待以上の成果となりました。

2人目はなんと241g(8.51oz)もの乾燥・キュア済みサティババッズをゲット。水耕テクの熟練が好結果につながりました。

3人目はDWC水耕2株で驚異の390g(13.76oz)を達成。水耕のポテンシャルの高さを示す好例です。

最後はSOG栽培内の2株で167g(5.89oz)、驚くほどコンパクトできめ細かいバッズを収穫!

Pineapple Express Autoのスモークレポート
多数のスモークレポートを確認しましたが、総じて同じ結果。Fast BudsのPineapple Express Autoはバランスの取れたハイブリッドで、ボディ・ヘッド共にリラックス効果あり。夕方~夜にくつろぐのに最適なボディ&ヘッドバズ、小量なら日中も使えるエナジートリップと評価されています。香りと味わいはスイート&トロピカルでパイナップルがメイン。滑らかで甘みが口に残るトップクオリティとのレビュー多数。

10. まとめ
今回レビューした4つの栽培日誌はいずれもPineapple Express Autoを土、ココ、DWCで栽培し、どの方法・用土でも遜色なくDWCが若干リードした結果でした。つまり、どんなセッティングでも驚くほど高収量なオートフラワーと言えます。
積極的なトレーニングもぜひ導入を。サティバ優勢のため開花後数週間はストレッチが続きます。最終的には立派な高さとなり、枝全体に太いコーラを形成するでしょう。
幅広のマルチブランチブッシュでの栽培がお勧めですが、小型ポットSOG栽培でも十分な収穫が見込めます。
開花は長めですが、その分バッズがどんどん太り上に新しい花を重ねていきます。通常よりやや長めのライフサイクルですが、成熟した特大バッズがその分の時間に見合う報酬をもたらしてくれるはず。皆さん良い栽培ライフを!
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